『アイアムアヒーロー』 @WOWOW

劇場公開時に見る機会がなくて、こないだWOWOWでやったときも見そこねたんだけど、たまたまこの連休の夜中にやるのに気付いて、しっかり最初から見た。
日本を舞台にしたゾンビもの。
売れないマンガアシスタントの大泉洋が主人公だけど、いつものような過剰なうっとうしさがなくて、ちょっと気の弱い善良な役のとこが良かった。
一緒に逃げることになる有村架純ちゃんもかわいくて良かったなぁ。

いまさらネタバレもないだろうからどんどん書いちゃうけど、本物の銃を所持してることの大変さを最初の方でしっかり描いてあって、ガンロッカーや所持許可証とか、大泉洋がきちんと管理してるとこを見せてるのがリアルでいい。
街全体が大変な状況にあるとわかっても、銃を持ってるのにすぐそれをぶっ放し始めることもせず、公衆の場でケースから出すのも違法だからというのが主人公の善良さをあらわしてる。
クライマックスでついに発砲するときの空ケースを排出して詰め替える操作の慣れた感じとかも良かった。
ただ、ショットガンの弾１発がタバコひと箱ぐらいの値段だという話を遠い昔に大藪春彦の小説で読んで、今でもそれはあまり変わらないだろうから、クライマックスでの発砲数はさすがにちょっと多すぎたんじゃないかと思っちゃった。一体どれだけ買い込んであったのよと。アメリカと違ってショッピングモールの銃砲売り場に弾がそれなりにストックされてる様なこともないんだし。家から持ち出した分だけでこれだけの物量なの?それでも上下二連なので2発撃つと詰め替えるとこをきちんとやってるとこはリアル。

満足してエンドロールを見てたら、脚本が野木亜紀子。
ああ、なるほどと。
原作を読んでないのでどういじってあるかわからないけど、単行本が20冊以上出てるような話をうまくまとめてあったと思う。
この人の脚本作品にはほんとに外れがないな。