a_sue’s diary

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『獣(ウルフ)たちの黙示録(上)潜入篇~エアウェイ・ハンター・シリーズ~ 西城秀夫シリーズ (光文社文庫) Kindle版』 大藪春彦 光文社

買ったのはここ。
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読みたいと思ったのはここら辺か。
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久しぶりの大藪春彦で、細かな銃器の描写とかで気分が戻る。
こういう小説を読んで、モデルガンが欲しくなったんだったよなぁ。
上巻の前半はアフリカでハンティングしてて、出てくるライフルがウインチェスターM70プレ64年モデルの.375ホーランド・アンド・ホーランド・マグナムだったりして。
作中ではまだ米軍の制式拳銃はコルト .45。ベレッタの名前すら出てこない。9ミリのダブルカラムになるだろうみたいなことは書いてあるが。
SIG P220 が出てくるのが一番新しいくらいかな。
そういう頃の作品なのに表紙がベレッタって、デザイナーに銃器のセンスがない。
で、やっぱり活躍するのがワルサーP-38。
各部の動作が細かく描写されてて、モデルガンを引っ張り出したくなる。
そういう銃の描写の一方で、当時のソ連を巡る社会情勢とかの背景や、滞在地の文化習慣について細かく描いてあって、いろんな意味で勉強になる。
ソ連ウクライナや東欧諸国の関係とか、ちょっとタイムリーな話題だけど、巻末の編集部からのお断りに、1982年に発表されたと書いてあって、40年前から変わったことと変わってないことが興味深いですよ。
続けて下巻読みます。