9:40の回、一番大きなシアター10のJ-20。
水曜に取ったのでほぼ真ん中。
見やすくていい席だった。
昨日公開だったけど、さすがに休みを取ってまでは行かないので土曜の朝一の回。
前作は試写会で見ちゃったので、ちゃんと劇場で見る宮﨑駿作品は久しぶり。
今回は宣伝しないという、ある意味鈴木敏夫から宮崎駿への挑戦とも取れる状況なので、こちらも情報が入らないよう注意してた。
昨日は午後以降SNSでタイトルが見えたらやめを2回ぐらいやったあとはもう見ないようにしてたし、普段radikoで聞いてる番組も絶対話をしそうなので聞かない。
したら荻上チキsessionでまで公開のニュースを言っちゃうし。公開という以上の情報はなかったから良かったが。
今朝もズムサタを見てたら宮崎駿監督の最新作が昨日公開されてみたいなことをいって劇場の映像まで流れ始めたのですぐにチャンネルを変えて防御。
全く油断も隙も。
見終えたあとも人の意見に影響されないよう、今これを書く時点で他の人の感想は全く見てません。
あ、パンフはネットに流れてたとおり後日発売。
9:35ごろ入ったらだいぶ埋まってたけど最終的に満席まではいってなかったかな。朝早めの回だったし。
上映開始前から流してる宣伝と予告は9:55まで。
9:40になっても空席だった隣は9:50頃来た。始まってから前を横切られなくて良かった。
予告で新しかったのは数日前に公開された『G -1.0』の予告映像かな。
あとクレヨンしんちゃんの新作が大根仁監督だと気付いたのが初めてか。
で、本編。
ひとこと、良かった。
以下、ネタバレするので空けます。
知りたくない人は絶対読まないように。
タイトルからして説教臭い生き方を考えさせるような内容だろうかと思ってたら、全くちがった。
日本を舞台にしたファンタジー。
最初空襲かと思ったら火事で、でも戦争中で。
火事で入院中の母を亡くした主人公が田舎に引っ越して、そこで異世界に入り込む。
戦争中に疎開先で異世界に行くと言えば「ナルニア国物語」などに通じるある意味児童文学でお約束のフォーマット。
宮﨑駿自身が母が病気で不在だったとかいろいろ読んだ記憶があるが、ウィキペディアを見るとお父さんが航空機の部品を作る会社をやってたって、そういやそんな話もあったっけ。まんまこの作品の主人公じゃん。
もう主人公は宮﨑駿としか思えない。
異世界で出会う少女が実はお母さんとか、もうやりたい放題。
というか、タイムスリップや転生が絡む今風な要素を取り入れてるってことなのかな。
クライマックスにはしっかりと世界崩壊的な大破壊があって、エンタメ度も高し。
事前情報が流れてないので、誰が声をやってるのかよくわからないまま見てて、お父さんの声は当たったが他は全くわからなかった。
字が大きめでしっかり読めるエンドクレジットを見てたら有名俳優多数で、でも声だけじゃやっぱわからんよなー。
作画スタッフは、作画監督がいまいち記憶にない名前だったけど原画には知ってる名前が多数でジブリのスタジオを解散したとはいえ集まるのはなじんでるベテランが多いのね。
エンドクレジットといえば、この作品の元になったという『君たちはどう生きるか』という本について何も出てなかった。
一方で作中で主人公が『君たちはどう生きるか』という本を読むシーンがあって、その表紙に山本有三の名前がある。
あれ?作者そうだっけ?と思ってググったら山本有三が書く予定だったという経緯があったのね。
あれこれ思いつくままに書いたけど、久しぶりの宮﨑駿の新作、堪能しました。