a_sue’s diary

a_sue の日記 はてなブログ版

読了『フォン・ノイマンの哲学 人間のフリをした悪魔 (講談社現代新書) Kindle版』 高橋昌一郎 講談社

買ったのはここ。
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面白かったので当社比で割と早く読み終えた。
フォン・ノイマンについては、現在のコンピュータの基礎を作ったという程度の知識しかなくて、同時代の科学者を扱った本をそれなりに読んでるが、出てきたかどうか覚えてないレベル。
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まあ、どちらかというと物理学者を取り上げた本ばかり読んでたかも知れないが。
ちなみに本書でも触れられてるリチャード・ファインマンの本も一通り読んでるけどフォン・ノイマンについてのエピソードは覚えてなかった。読んだのが30年ぐらい前だが。

で、この本。
「はじめに」でフォン・ノイマンの生涯を語っちゃって、この先どうするの?と思ったらそれぞれのエピソードを掘り下げる感じ。
とにかく天才。
理解が早くて初めてのこともすぐに解決してしまうような。
出てくる周囲の人たちがまたノーベル賞受賞者みたいな人ばっかり。
物理学者には聞き覚えがある名前が多かったが数学者だと知らない名前が多かった。
ゲーム理論は聞いたことあったが、現在のコンピュータで行うような天気予報もフォン・ノイマンだったとは知らなかった。
むかし学生時代に読んだ『部分と全体』で哲学的なことを考えてることが多かったハイゼンベルクに対して、フォン・ノイマンはそういうの全く考えないのね。
だから著者は「悪魔」と書いてるんだろうけど、ちゃんと社会生活を営める常識があるし、合理的な考え方をするというだけ。
キューブリックの『博士の異常な愛情』は見たことがあるが、あのストレンジラブ博士のモデルがノイマンだったとは。久しぶりに見たくなった。