a_sue’s diary

a_sue の日記 はてなブログ版

『国運の分岐点 中小企業改革で再び輝くか、中国の属国になるか』 デービッド・アトキンソン 講談社+α新書 講談社

移動中のちょっとの時間と、家でも読んで比較的短時間で読了。
以前から経済が活性するためには労働者(=消費者)にお金を沢山渡さないとダメだと思ってたんだけど、この本を読むとそんな簡単な話じゃなかった。
そもそも生産性の定義を「生み出す付加価値」程度の雰囲気でしか理解してなかったので、生産性を上げるってのを効率的に働くことだと思ってたんだけど、もっとシンプルに稼ぐ金のことなのね。
で、国民総生産GDPは、一人あたりが稼ぐ金 × 人口。
日本でデフレが続いてるから賃金が上がらないというのが順位を下げている原因だと思ってたんだけど、これまでどこの国も経験したことのない人口減が大きくて、今後それがどんどんひどくなるという話。
データを元に数字で具体的に説明されているのでよくわかった。
人口増を前提にしたこれまでの経済の常識は通用しない段階になってると。
1964年以来中小企業を保護してきたのは、人口増時代には正しかったが人口減の時代には効率化のためにも企業は大きくなるべき。
そのために取れる政策は最低賃金引き上げで、これまで感覚的にそれじゃ中小企業は潰れるとか言われていたことは何の裏付けもない感情論。
安政の大地震というのを知らなかったのだけど、幕末にはそんなことがあったのか。
ja.wikipedia.org
江戸直下型地震の前に東海地震、南海地震が来てて、さらにその翌年には高潮を伴う台風。これがいつ来てもおかしくないのが現在。だから急がないとと。
読んでる途中でネットの関連記事が引っかかったりして。
toyokeizai.net
僕が不勉強だっただけで、大分前絵からこういう議論が出ていたようだ。
ますます「経済を重視するならまず最低賃金を上げようよ」、だなぁ。

『ONE PIECE(ワンピース) 巻九十四 "兵どもが夢"』 尾田栄一郎 ジャンプ・コミックス 集英社

週刊少年ジャンプ 2019年26号~28号、30号~32号、34号~39号掲載分。
ワノ国編のつづき。
いろんな再会と刀の話と。

ONE PIECE 94 (ジャンプコミックス)

ONE PIECE 94 (ジャンプコミックス)

『国運の分岐点 中小企業改革で再び輝くか、中国の属国になるか』 デービッド・アトキンソン 講談社+α新書 講談社

ネットで見た記事で、最低賃金を上げても大丈夫ということであげられてた本。
いつか読もうと思ってたら、こっちの記事が引っかかった。
toyokeizai.net

タイトルを見直すと「中小企業改革」というキーワード。
なるほどそういう話なのか。
ってことで、早めに読もうと思って紙でゲット。

『Pythonエンジニア育成推進協会監修 Python 3スキルアップ教科書』 辻真吾 小林秀幸 鈴木庸氏 細川康博 技術評論社

10/7発売ということだったんだけど、昼休みに紀伊国屋新宿本店で遭遇。
あ、出てるんだ、ってゲット。
分厚くて重い本。

Pythonエンジニア育成推進協会監修 Python 3スキルアップ教科書

Pythonエンジニア育成推進協会監修 Python 3スキルアップ教科書

『極める 愉しむ 珈琲事典 Kindle版』 西東社編集部 西東社

本日の日替わり。
珈琲は普通に豆で淹れたりするので買ってみた。
ざっと斜め読みして、現在うちで使ってるHARIOのV60のハンドドリップのとこだけちゃんと読んだ。
社会人になった翌年に36,000円を12回払いで買ったアレッシ・エスプレッソという直火にかけるエスプレッソメーカーを長いこと愛用してたんだけど、この本ではデロンギなどのエスプレッソメーカーで淹れるのがほんとのエスプレッソで、直火にかけるポットタイプは「エスプレッソ風」なのだそうだ。
エスプレッソの歴史ってそんなに浅いと言ってる?
そこはすごく引っかかったが、全体的には豆から珈琲になってそれに手を加えるラテアートまで、広くカバーしてて良かった。

『漫画映画漂流記 おしどりアニメーター奥山玲子と小田部羊一 Kindle版』 小田部羊一 藤田健次 講談社

着手したら面白くて、歩きながら iPod touch で読み続けて読了。
東映動画出身の方々の話はいろんな形で読んでるのでそれなりに知ってるつもりだったけど、さすがに夫婦の機微に関することまでは知らないので面白い。
奥山さんが結婚しても奥山で通してた話があって、でもどこかで「小田部玲子」のクレジット見たぞ?と思ったら、巻末の情報の中に「ハッスルパンチ」で「小田部玲子」名義でさんかと描いてある。うーん、劇場版だった気がするんだが。
『龍の子太郎』の話がたくさんあって、劇場で公開時に見てるけど裏話は知らなかったのでこれも面白かった。当時浦山桐郎監督だから吉永小百合かーと思って見てたが、ズバリそのものだったのでこれもビックリ。
これは見返すべきかと思ったが、今は手に入らないようだ。

龍の子太郎 [DVD]

龍の子太郎 [DVD]

小田部さんがポケモン映画の監修に入ってるのに気付いたのが90年代のこと。そのずっと前から任天堂でゲームの動きや絵に参加してたのね。
知らなかった話が沢山あって、とても面白かった。
だから移動中も読んで、当社比で短期間で読了。

『宇宙はなぜブラックホールを造ったのか (光文社新書) Kindle版』 谷口義明 光文社

着手したら早かった。
恒星の種類、進化の形、銀河の種類などなど、90年代に天文関係をいろいろ勉強したときのことを思い出しながら面白く読んだ。
銀河のほとんどが中心にブラックホールを持ち、衝突合体を繰り返してやがて遠い未来には陽子も崩壊したあとにその残骸だけが残る。
自分の中できちんと整理した知識になってないけど、この25年ほどのあいだにもいろんな新しい理論や発見があったりしてその進歩は早い。
天文の世界もまだまだ面白い。