連休中楽しみに読んでいたコンテンツが今回最終回。
人類は宇宙へ飛び出そう まずは小惑星から 第1章『イントロ 〜言い訳〜』: マツドサイエンティスト・研究日誌
人類は宇宙へ飛び出そう まずは小惑星から 第2章『宇宙へ飛び出す』なんて『レトロ・フューチャー』じゃないの? : マツドサイエンティスト・研究日誌
【人類は宇宙へ飛び出そう まずは小惑星から】 第3章『宇宙に行って、暮らせるの? 幸せなの?』: マツドサイエンティスト・研究日誌
【人類は宇宙へ飛び出そう まずは小惑星から】第4章『小惑星開拓計画』: マツドサイエンティスト・研究日誌
【人類は宇宙へ飛び出そう まずは小惑星から】 第5章『小惑星開拓宇宙船は 19世紀のテクノロジー』(1/2): マツドサイエンティスト・研究日誌
【人類は宇宙へ飛び出そう まずは小惑星から】 第5章『小惑星開拓宇宙船は 19世紀のテクノロジー』(2/2): マツドサイエンティスト・研究日誌
【人類は宇宙へ飛び出そう まずは小惑星から】 第6章『これから、やるべきこと』: マツドサイエンティスト・研究日誌
公開されてから割と間を置かずに読んでいたので、今見返すとコメントが増えてたりする。
人類が宇宙へ出て行くべき理由。一言で言うとエントロピーが増大するから。人類が生きていくためにエネルギーを消費する。地球が元々持っていた元素と、太陽から得たエネルギーの蓄積を急速に消費しながら我々は生活している。エネルギー保存則があるのでエネルギーの総量は不変だが、エントロピーが増大するからいずれはエネルギーを利用できなくなる。だから、地球にとどまっていては先がない。
で、宇宙に出て行くのにどうすべきか。いつ頃誰の書いたものを読んだか忘れたが、せっかく地球の重力の井戸から外に出るのになぜ月や火星などの別の井戸の底に降りるのかという意見があって、ここで書かれている小惑星からというのは重力の井戸の底に降りずに宇宙に広がっていくための手段。なるほど。
野田さんは軌道解析と宇宙機設計の専門家なので、小惑星間を渡り歩く軌道とそれにかかる時間、それに必要な宇宙船の性能の概要を検討してあって、重力の井戸の底から持ち上げる必要がないので19世紀の技術レベルのローテクな宇宙船で可能なことを示す。最初にどうブートストラップをかけるのかというのが問題で、最初の1機をどうあげるのか。それさえ解決すれば。ってことはなくて、人が生活していくためにどんな社会になるのかとかいろいろ課題は多い。
コミュニケーションについては、今でも自宅にこもっていてもネットで充分外部とつながることが出来て、リアルタイムチャット以外は太陽系内程度の時間差なら多分今の状況と変わりなかも。通販で買った物を届けてもらうことは出来ないが。
医療についてはどうなんでしょ。医療用マイクロマシンを体内にいれてというのは、宇宙船が19世紀の技術で実現可能であるというのとずいぶん隔たりがあるからダメか。
外部トリガーがないと何も考えない僕などと違っていろんなことを考えている人たちのブログを読むとほんとにおもしろい。