a_sue’s diary

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『藤子・F・不二雄大全集 パーマン 1』 藤子・F・不二雄 小学館

初出 週刊少年サンデー1967年2号〜24号、1967年春期臨時増刊。
届いたのはここ
詳細な初出情報と、折り込みに掲載年表とその他情報多数のマニアバージョン。うれしい。
年表を見るとわかるけど、サンデーで始まる前に『小学三年生』(と『小学四年生』)で前年12月号から始まってる。ちょうど僕の学年の三年生で、これちゃんと読んでます。マスクのデザインが違ってて、新年号で仕切り直した印象があるので、12月号の分はプロトタイプだったと思ってたんだけど、収録されてるF先生が1983年に語った話によれば学年誌で始めたがデザインが親しみにくかったので2回目から変えた、と。また、サンデーの連載はテレビアニメ化に伴うものだそうで、「オバQ」の時の印象から、サンデー掲載分が「本物」で、学年誌の分は「子供向けバージョン」だと思ってた。学年誌のあれがもともとの「本物」だったの?
そういう情報もなかなか興味深かった。そういえば手元にある文庫では出てこなかったパー坊もちゃんと出るそうな。パー子の鼻から下も見られるぞ。


内容について、届いたときにちらっと書いたけど、パーマンセットをくれたのが「バードマン」じゃなく「スーパーマン」なとこがポイント高い。ただし、その続きがいまいちだった。元は正体がばれたら脳細胞破壊銃でパーにされてしまうという設定だったのだけど、ここは改変後の動物にされるというままになっていた。「パーマン」という名前がダブルミーニングになってるいい設定だったのになぁ。
「オバQ」から3年で、僕がちょうど本来のターゲット年齢だった時期の作品。サンデーの連載は1年続いてないし、学年誌でも1年半しかやってないというのが意外なくらい、当時は大きな作品だと感じてたなぁ。小学生の1年って、すごく長いけどね。

パーマン 1 (藤子・F・不二雄大全集)

パーマン 1 (藤子・F・不二雄大全集)