a_sue’s diary

a_sue の日記 はてなブログ版

『特撮博物館』 @東京都現代美術館

館長庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技
7月にオープンして、そのうち行こうと思ってるうちに8月が終りそうになって、これはいかんと言うことで思いきって今日行ってきた。
午前中予定があったので、昼過ぎに出て到着が14:20ぐらい。チケット買う列に10分ぐらい並んで、入ったのが14時半と思いねぇ。
先人のおすすめに従うまでもなく、最近どこ行っても音声ガイド利用してるんで、素直に音声ガイド。一人なら500円。二人でシェアなら800円。え、一人だと直に耳に当てるの?イヤホン無し?汗でべとべとになりましたとも。

それはさておき、見ていくわけですよ。
ミニチュアが、撮影に使われたちゃんとした実物はあまりのこってなくて、でも実物から復元してあったりして、当時のまんまの雰囲気で。図面とモデルと。懐かしい。すばらしい。
音声ガイドに番号があるので、それに従って見ていくと、時々次の番号がどこにあるかわからなくて探したりして。あくまで番号順に見たい。というか、飛ばすと抜けたかどうか覚えてられないから。
で、やってきましたMJ号。9尺というから3m近いのか?部屋の真ん中にどんと据えてある。音声ガイドに行かずに、iPod touchで「マイティジャックの歌」を流しながら、まわりを回ってしゃがんだりのぞき込んだりしながら堪能。あらためて音声ガイドを聞くと、説明の間中バックで「マイティジャックの歌」が流れてる。みんな考えることは同じか。
マイティジャックは、パースを強調したモデルの図面が展示してあった。その昔発売されてたヤマトのイメージモデルみたいな、艦首が強調されたやつ。そういう模型とセットであのシーンが作られてたのね。
そして、東宝特撮から円谷ウルトラの世界へ。
ホーク1号がやっぱかっこいいけど、α号の機首が妙に持ち上がってるように見えたりして。タロウはZATだっけ?スカイホエールがすごく大きいのだけど、ピカピカしててきれいすぎるなぁ。
平成ガメラの世界に来ると、突然世界が変わる。ディテールの作り込みがそれ以前と全く違う。特撮で育ったマニアが、もてるこだわりを突き詰めて作り込んでるんだから、それはものすごいもんですわ。

で、お楽しみの映画「巨神兵東京に現わる」。ちょうど始まる直前に行ったので待たずに見ることが出来た。
普通に「スタジオジブリ作品」のアイキャッチが入る。なら「ジブリがいっぱいコレクション」で出してくれるよね?
いきなり俯瞰の東京がミニチュア。森ビルにあるあれか。
そのあとは普通の街の風景を切り取ったものだったりしながら林原めぐみのナレーションが流れる。
で、巨神兵が現れて動く。人は入ってないし、コマ撮りじゃなさそうだし、もちろん今回CGはなしなので、なんかふしぎ。街のミニチュアなめで巨人兵。公園で作り物の犬がほえてるのが笑えるんだけど、一人で来てるので友達と笑いあえない。
巨神兵の口からビームで破壊が始まると、これがすごい。
ビルが、よくあるような石膏を爆破してバラバラにするタイプじゃなくて、ちゃんと窓枠やら壁のパーツがバラバラに崩れ落ちる。うわあ、どうやってるのこれ。
破壊の限りを尽くし、火の七日間のあの世界になって、キノコ雲が上がる。
最後にこっちに向かってビームで終り。
約10分ですか。
久しぶりのミニチュア特撮、堪能しました。

そこからがまた半端じゃない。
巨神兵東京に現る」のメイキング映像やら、撮影に使ったミニチュアやら。
巨神兵文楽方式でやってたのね。CGは使ってないけど、余計なものはデジタルで消せると。
さっき感動したビルの破壊も、しっかり新技術であった。あんなのこれまで見た記憶ないもの。
そしてキノコ雲が綿で作ってあるってのがすごい。造形と見せ方なんだねぇ。それってミニチュア特撮全般に言えることか。
なんか順番がよくわからなくなってきたけど、この辺のメイキングとあわせてDVD/Blu-rayにして欲しいね。

B2に降りると、特撮美術倉庫。特撮作品に使われたミニチュアが倉庫に放り込まれてるような状態で展示してある。実際の倉庫を再現という形で。
戦車とか飛行機とかヘリコプターとかあったけど、「ローレライ」の伊507の大きなモデルがあったのには驚いた。
特撮スタジオのミニチュアステージを横目に回り込んだら、そこにまた展示がたっぷり。
円谷英二さんのことやら、各種素材と技術やら。
最後の「感謝」と題したコーナーには、おもちゃや模型がたくさん。その中に仮面ライダーキカイダーなどのフィギュアもあって、そういや今回この辺の作品はなかったなと思ったが、基本がミニチュア特撮というテーマだから、等身大ヒーローはあまり出番がないのだ。それでもピープロライオン丸のマスクはあったが。
で、庵野秀明編集による特撮作品の映像が流れてる。ああ、ウルトラシリーズのやつってその昔の「コンプリート・サンダーバード」みたい。東宝大映、ウルトラの3パターンを繰り返してたみたいだけど、見てる途中でそろそろ閉館の時間というアナウンス。
え、と思って時計を見ると17時半過ぎ。普通に見て回って3時間超か。まだ見終わってないのに。
映像を見終わって、ミニチュアステージに行くと行列してるが、それはミニチュアの中を通り抜ける列。外からミニチュアを撮るだけなら比較的自由。
というわけで、ちょうど空いてた撮影ポイントからビルの街を撮影。
あとはショップで図録を確保して、一通り見て回るが、これ以上買えないし。DVDやBlu-rayで見たくなった作品はあったけどね。
というわけで、最後はやや急いで出てきたのが17:50ぐらい。約3時間半と言うところか。
やっぱり朝から行かないとだめやね。
子供の頃から親しんだ特撮の世界、たっぷり堪能しました。
反省点としては、好きな友達と行かないとアレがすごいこれがすごいって興奮してもひとりでは語り合えないことだ。もちろんかみさんと来てたら置き去りにしちゃっててそれはそれでダメだが、意外にカップルが多かったな