a_sue’s diary

a_sue の日記 はてなブログ版

『PUFFと怪獸倶楽部の時代 ―特撮ファンジン風雲録―』 編・著 中島紳助 株式会社まんだらけ

初出
まんだらけZENBU50号 2011年3月15日発行
まんだらけZENBU51号 2011年6月15日発行
まんだらけZENBU52号 2011年9月15日発行
まんだらけZENBU54号 2012年3月15日発行
まんだらけZENBU55号 2012年6月15日発行
まんだらけZENBU56号 2012年9月15日発行
まんだらけZENBU57号 2012年12月10日発行
まんだらけZENBU59号 2013年6月15日発行
まんだらけZENBU60号 2013年9月15日発行
まんだらけZENBU66号 2014年11月15日発行
まんだらけZENBU68号 2015年3月15日発行
まんだらけZENBU75号 2016年5月15日発行
まんだらけZENBU81号 2017年6月15日発行
まんだらけZENBU83号 2017年10月15日発行
まんだらけZENBU85号 2018年2月15日発行
まんだらけZENBU87号 2018年6月15日発行
まんだらけZENBU89号 2018年10月15日発行
まんだらけZENBU90号 2018年12月15日発行

500ページ以上の本を、ほぼこの数日で読み終えた。
面白かった。
というか、いろんなことを思いながら読んだ。

僕は著者より2つ下になるのだけど、子供時代にほぼ同じ体験をしてきてるので状況はよくわかる。
1973年から74年にかけて、SFマガジンのお便りコーナーを経てPUFFを作る(おおぞら)につながり、そこからピップアップされたメンバーが怪獣倶楽部に参加して、そこからその分野で仕事をするようになる人が多数。
という流れがあったのね。

僕は第一世代のオタクだと自認してるのだけど、80年代になって社会人になり、使えるお金が増えた時期にそっち方面の特集やムック、雑誌が増えたという認識があって、長いことそれはてっきりそういう時代を読んだオトナがしかけたのだと思ってた。少年マガジンがどんどん対象年齢を上げて変質していったように。
それは全くの間違いで、同世代ちょい上のコアな人たちが積極的に作り手側に回っていった結果だったのだということがよくわかった。
首都圏と地方という差は大きいのだなぁ、と改めて感じつつ。

一方で、じゃあ僕は何もしてなかったのかというと、当時福岡で活動を開始したアニメ上映サークルに参加して、積極的にハガキを送った結果勧誘されてスタッフになり、約3年間上映会の企画と開催に携わってた。若干自分の好みの作品を優先したかもしれないが、赤字をバイトで補填しつつ、いろんなフィルムを借りて上映会をやるのは楽しかった。
さらに小説版ガンダムの感想文的な文章をミニコミ誌(?)に2ページ載せてもらったことがあったのも思い出した。まあ、次がなかったからその程度のものだったのだろうけど。
このブログでも初出にこだわってるのはこの本に登場する人たちと同じ傾向があるからだろうし、高1から付け始めた日記ではその日見た番組のタイトルは欠かさず書いてたし、今現在もライフログを記録し、日記を書き、読んだ物見たものについて何らかのモノを残し続けているし。
テレビ欄の記録のために社会人になってから10年ぐらいずっと保持し続けてたテレビ雑誌を結婚後やむなく処分したのは残念だったなぁ。

この本で触れられているムック類はほとんど買って読んでるはずだけど、「宇宙船」だけは一度も買ったことも読んだこともない。
これはアニメも特撮もSFも外国ドラマも映画も、あらゆるものを消費しつつ、あくまでも自分の軸足はアニメにあるという思い込みがあったからなのだろうな。
ちなみに、この本の中で鉄道模型のレイアウトの話が出てくるのだけど、誰の何というレイアウトか判ります。そっちの趣味も50年続けてるので。

富沢雅彦という名前はまったく記憶になくて、それが富沢(五味)洋子さんの弟さんだとは。
アニドウの「FILM1/24」は高校の頃同級生に教わって、僅かな間だったが購読してたことがある。「未来少年コナン」の黒本だって持ってる。
なんだか、いろんなところでつながってたんだなぁと。

ところで、商業誌の『ぱふ』と関係があるのかどうか一切触れられてないんだけど、どうなんでしょ?
ふゅーじょんぷろだくとの『COMIC BOX』が登場するだけにもやもやしてます。