a_sue’s diary

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『僕らが愛した手塚治虫2』 二階堂黎人 小学館

買ったのはここ
初出「本の窓」2006年3・4月合併号〜2008年9・10月合併号。
ああ、ついこないだのとこまで収録なのね。2年半で1冊分か。
今回取り上げてるのは70年代の低迷期が主で、COMの話では「火の鳥」についてかなり語っていて、最後の方では少年サンデー掲載作品の話になってる。
カラー口絵でカラー表紙がいろいろ載ってて、見たことあるものもいくつかあって懐かしいのだけど、せっかくだから何年何号かまで書いて欲しかったなぁ。
低迷期の部分では、ハレンチマンガの話とか、他の人の作品の話も書いてあって、これも興味深い。
それにしても相変わらず単行本で削除された部分が多いことといったら。それを部分的にとはいえ収録してあるのもうれしい。
前半の他の人の作品の話は正直ちょっと退屈したけど、手塚作品の話に戻ってからはおもしろくて一気に読んだ。
作品を読んでファンレターを書いて返事をもらってとか、載ってるかどうかもわからない本を古書店でしらみつぶしにあたったり、ファンは大変だ。
と思ったが、我が身を振り返ると初期の和田慎二にはまって、小さなカットまで全部切り取って保存してたっけ。捨てられてなければ親の家にあるはずだが。
てなことを思い出したりしながら、おもしろく読んだ。

僕らが愛した手塚治虫〈2〉

僕らが愛した手塚治虫〈2〉