a_sue’s diary

a_sue の日記 はてなブログ版

「大マシン」 泉ゆき雄

クローズドなSNSに書いたけど、せっかくだからこっちにも転載しとこっと。ついでに加筆修正。


光文社の『月刊少年』に、1967年1月号〜1968年3月号まで連載されました。
ある科学者が謎の設計図(入手の経緯はどう説明してたか忘れました)を元に作り上げた巨大ロボットM-1号、大マシン。
家族全員が、頭、胴、両手足に分乗し、分離合体が可能という、後の搭乗型(マジンガーZ)や、合体型(ゲッターロボ)を先取りした設定になっていますが、月刊誌末期(『月刊少年』はこの1968年3月号で休刊)の作品な上に、絵柄も地味なため、ロボットマンガ史でも取り上げられることの少ない不遇な作品です。
また、家族で戦う設定(ザンボット3)というのもそれまでにない設定でした。

謎の敵が送り出してくる黒い大マシンM-2号や、M-3号以降の多彩なロボットとの戦いを夢中で読んでいました。

街を破壊した怪物として大マシンの頭部が警察により捕獲され、搭乗していた博士と末っ子の小鉄が留置所に入れられる展開など、富野喜幸(現・由悠季)がのちに「勇者ライディーン」や「無敵超人ザンボット3」でやるよりずっと早くやってるのがすごいなと、後になって気づきました。

2001年にアップルBOXクリエートから復刻版として単行本2冊で刊行された他は単行本化されておらず、マンガショップシリーズに期待したい作品の一つです。