a_sue’s diary

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〔世界を変えた書物〕展と向島百花園「月見の会」

上野の森美術館の〔世界を変えた書物〕展。
月曜日の荻上チキsession-22のオープニングで行って来たって話をしてたんだっけ。
www.tbsradio.jp
で、日曜から向島百花園で月見の会があるというのをラジオで聞いて
https://www.tokyo-park.or.jp/event/41101.htmlwww.tokyo-park.or.jp
夕方からこれに行くことにして昼間上野に行くのってありだなと、漠然と考えてたら、金曜の荻上チキsession-22で特集しちゃった。
www.tbsradio.jp
うーむ、これはやっぱり行かないわけにはいかないわ。
〔世界を変えた書物〕展の入場料をチェックしたらなんと無料。
上野の森美術館 - 展示のご案内 - 世界を変えた書物展
www.kanazawa-it.ac.jp
いいんですかそれで。とりあえずかみさんも文句なしなのでそういうスケジュール決定。

今週も三連休の中日だけ天気が良いという予報通り、朝から天気が良い。
普通の日曜の朝で、支度して自転車を連ねて出発。まっすぐ上野の寛永寺側から上野公園に入ったのが昼前。
上野駅公園口臨時駐輪場に自転車を置いて、時間があればパンダも見れないかという気持ちもあったので行ってみると相変わらずの人の海。かみさんがあっさり諦めたので上野の森美術館へ。
人がそんなに多くなくて、行列もないままチラシ類を一式もらって入場。この時点で12時半ぐらい。
で、中に入りました。

結論から言うと、とにかく凄かった。
入ってすぐ、巨大な書架に収められていた本も多分実物だと思うけど、憧れの巨大書架の物量に圧倒される。
で、これまでの学校教育の場で聞いたありとあらゆる歴史上の人物の初版本の現物が目の前にあるんですぜ。
大学の物理学の講義で聞いたニュートンの『プリンキピア』の実物がなぜか2冊あって、よく見るとクレジットが微妙に違う。同時に聞いたハイゼンベルクの『部分と全体』(今回の展示には入ってない)は当時簡単に手に入った訳本を買って読んだが、『プリンキピア』は訳本を手に入れるのも大変よと聞いて探しもしなかった。そのオリジナルの現物。2冊ある理由はあとでわかったけど。
それほど混んでるというほどではないけど、とりあえずすべての展示に人が貼り付いてる状態の背中ごしにのぞき込んだりしながら見ていって、1階の終わりぐらいに手に取れる複製本があって、ここも人が貼り付いてたので実際に触ったのはユークリッドの本だけ。
あと、個人的にわくわくしたのがオットー・リリエンタールの鳥の飛翔についての本かな。あれの実物ですよ。
2階に上がったのが13時20分頃。1階だけで50分見てましたか。あんだけ後ろからのぞき込む程度の手抜きで飛ばしたのに。
2階の展示は30分ぐらいで見終えてるんだけど、いろんな自然科学の分野別に歴史に沿って並べられてる本のつながりが、最後にアインシュタイン相対性理論に収束していくところでゾクゾクした。
ふと見ると、映像シアターでなんかやってて、見ると監修者によるミュージアムトーク。え、80分以上?
さいわい始まったばかりで、しかも最前列中央付近に空席あり。ちょっと離れてたかみさんをキャッチして座る。
ここまで見てきた展示についての解説が素晴らしい。『プリンキピア』が2冊あったのは、イギリス国内版と大陸版だった。
展示されてる本のつながりの解説も、この本とこの本のあいだにもう1冊あるけどまだ手に入ってないとか。
頭少しかけてるけど、約80分、素晴らしい解説だった。
だいたい見終えたなーと思った最後のスペースで、ここまでの展示の系統図を立体的にビジュアル化した展示が印象深かった。
図録を絶対買うぞと思いつつショップに行くと、Tシャツとかビニール傘とかはあるが、図録は無し。最初にもらったチラシの中に、展示物についての詳細な解説があったのに気付いたのはそのあとランチに行ってから。
さらに検索すると監修の先生による本が出てるのね。

図説 世界を変えた書物 科学知の系譜

図説 世界を変えた書物 科学知の系譜

これをふつうに売ってくれれば絶対買ったのに。
ショップの時点で入場しようとしてる行列と一緒になってたんだけど、入った頃と比べて人がずいぶん多くなってて外まで列が出来ていた。
外に出たのが15時15分すぎ。まさかこんなにじっくり見ることになるとは。
おなかいっぱいです。

で、昼を食べてないので下のお店でランチを食べて、16時頃移動。
自転車で向島百花園に着いたのが16時50分頃。
月見の会のイベントが17時からの予定なのでちょうどいいタイミング。
先週まだちょっと早かった萩のトンネルはいい感じに咲いてたが、日が傾いてたのがちょっと残念。もう少し早く来るべきだったか?
17時から月見のお供えとかを飾るイベントがあり、続けて横笛奏者の方による演奏。和風な横笛の音色がいい感じ。荒城の月や童謡に続けて笛吹童子が来たのは意表を突かれたが。
月が見えるまでちょっと時間がありそうだったので、生ビールと焼鳥などをいただきながら、聞こえてくる箏の演奏。
暗くなってきたが、残念ながら雲が出てきて月は見えなかった。
18時半頃諦めて撤収。

今週も充実した休日だった。