『月刊 鉄道模型趣味(TMS) 2019 11 No.934』 機芸出版社

今月号はなかなか満足度・資料性ともに高かった。
表紙を飾っているのは「東龍野町界隈」という巨大な16番レイアウト。
表紙の写真だけでも作り込みの細かさと雰囲気の良さがわかるが、中の記事を読むとさらに凄かった。
1ページと1/3を使った線路配置図って、これまでちょっと見たことがない。駅と機関区とあとはゆったりと大曲線で8の字を折りたたんだ形。
1954年生まれの作者が昔の商店街などを再現することを目指したとのことで、懐かしい雰囲気が見事に再現されている。
着工する前にストラクチャーや田圃、樹木などを大量に造りためたというその物量に圧倒されますよ。
築200年の、いわゆる古民家という雰囲気の自宅2階をレイアウトルームにしてしまうというのも凄いというかうらやましいというか。
素晴しいです。
本格的なレイアウトの記事って、久しぶりに見たような気がする。

表紙をめくってすぐのページには第1回軽便際1976と第15回軽便鉄道模型祭2019の写真。
第15回軽便鉄道模型祭は阿部敏幸さんの講演内容をダイジェストで掲載。来年『軽便賛歌』として刊行されるそうで、後ろの方のインフォメーションで2018年の記念講演録『軽便賛歌 IX』が載ってるけど、『軽便賛歌』ってそういう本だったのか。
1972年の城新鉄道の写真が載ってる。この頃はもうTMSを買ってたので見てるはず。火の見櫓は何となく覚えてるなぁ。
そのほか展示されたパイクなどの紹介。
製品の紹介では関水金属415系とか鉄コレで西鉄6050形とか。
Nゲージの「秋の夜景を収めたボックスモジュール」は箱の中に渓流を渡る鉄橋を造って紅葉のライトアップを演出してある。ちょっと面白い。
ニュールンベルクメッセ2019リポートは第8回。今回は車輌だけだった。

そして今回の目玉というと何ですけど重要記事、「"らしさ"を演出するための森林鉄道模型化の要点」。
時代設定、森林鉄道の種類、レールと曲線、森林鉄道の方位、積み荷の種類、機関車の向き、基点の模型化、森林鉄道の構造物、という項目ごとに考慮すべきポイントを紹介してあって勉強になる。
さらにその後に「資料・森林鉄道建設規定」という資料があって、線路や車輌の規格がきちんと数字で決められていて、その全文が載っている。
この通りに造らなければならないと考える必要はないだろうけど、知らずに適当なものを作るのと、知っててそれから外れたものをつくるのでは大違いだよね。
って、自分で作りそうなこと書いてるけど、全然手を動かしてないしすぐに何かする予定もありません。
それは置いといて、今月号はほんとに良かった。