a_sue’s diary

a_sue の日記 はてなブログ版

『月刊 鉄道模型趣味(TMS) 2022 11 No.970』 機芸出版社

表紙を飾っているのは紅葉をゆく~竹川橋梁秋景色~と題するセクション。
自然光で撮られた、木がいっぱいの風景の中の鉄橋。支持部分のリアルさを見ると、他の鉄橋ってどう作られてたんだっけ?という気分(鉄橋にこだわったあの方の作品を除いて)。

ページをめくると表2に宮松寫眞館 2 南武鉄道 サハ203

カラーは第18回軽便鉄道模型祭。
あとにダイジェストでカラーが2ページ載ってるけど、久々のリアル開催だったそうで。

最初の記事は表紙を飾ってる「紅葉をゆく~竹川橋梁秋景色~。」
過去に「京急富岡の桜並木」と
a-sue.hatenablog.com
鷺沼駅、雪晴れの朝」
a-sue.hatenablog.com
で記事が載った方。
記事では「京急富岡の桜並木」は2019年5月号と載ってるが、2020年5月号 No.940 が正解のようだ。
メインのテーマは紅葉で、観光写真にあるような派手な赤じゃないリアルに地味な紅葉を目指して、実際の木の高さを再現し、紅葉の頃の葉が落ちて地面がよく見える時期の山を再現するために、下生えというか落葉の地面から作って木についても細かな作りわけとかが細かくて凄い。
橋梁について、

Nゲージファインマニュアル2」の記事を元に、可動支承・固定支承を作り分けてあります。

とあるので、あの方の記事に多分間違いないよね。
素晴しかったけど、75/150 アニバーサリー・チャレンジの表記がないなと思ったら、TMSレイアウトコンペ2022の佳作に入った作品だった。
a-sue.hatenablog.com

次はNゲージのモジュール「熱海駅ホームの小田原側」。
これも調べたらTMSレイアウトコンペ2022準佳作作品だった。
東海道本線玉川橋梁の作者の方。
a-sue.hatenablog.com
前作では架線を張ってあったが、今回は架線なしだが架線柱は今回も自作。
PECOのフレキシブルPC枕木とKATOの複線両渡りポイントとトミックスのポイントを組み合わせてるそうで、そんなことできるんだ。
これが写真を見ると全く違和感なくて、フログレールまわりのウェザリングが効いてていい感じ。

そして75/150 アニバーサリー・チャレンジ グランプリの「蘇る記憶のために 1949年 草軽鉄道 来た軽井沢駅界隈(その3)」。
L電を作るんだけど、ボルトナットやリベットを別パーツで全部埋め込んでるそうで、気が遠くなりそう。
建物やフィギュアの作り込みも凄い。

個人向け3Dプリンターを用いた鉄道模型の制作は、75/150 アニバーサリー・チャレンジで惜しくも選外になった作品の中にあった。
現在の3Dプリンターで出来ること出来ないこと、メリットデメリットなどを解説。先人の経験はありがたい。

TMSレイアウトコンペ2022入賞作品グラフィック 下
今回は写真のみ。
出雲崎電気鉄道「新町駅」は、写真1枚でもわくわくする。記事が載るのが楽しみ。

国鉄蒸機の地域形態(11)は九州地区。
小倉工場なので門鉄デフがメインだが、重油併燃装置や集煙装置はなかったのね。門鉄デフ、美しいです。
小倉工場式切取り式除煙版の装備機一覧が載ってるが、保存機なので除いたとされてる C12 241 って、皿山公園で見たC12が門鉄デフ付きだったような気がするからそれかな?どっかに写真が残ってると思うが。

明治の柏木火力発電所と昭和の東中野変電所(上)も75/150 アニバーサリー・チャレンジ選外として載ってた。
貴重な歴史的遺構だったかもしれない設備の記録。

片野正巳さんの昭和広告逍遥は。第3回
18号(1950年1・2月号)からの広告。
天賞堂とかカワイモデルストアとか。
エース模型店のイラストが福山隆一さんで、自宅の広大な敷地に趣味棟を建てて2回に大型レイアウトを所有してたと。
横山隆一さんがおとぎプロでアニメも作ってたとかそういう話はよく知ってるが、鉄道模型の話は全く知らなかった。ちょっと見てみたかったな。
ちなみに藤子・F・不二雄先生の遺品の中には完成品として販売されてた畳1畳分のNゲージレイアウトがあったのを展示会で見たことがある。

今月号もじっくり読んでしまった。