a_sue’s diary

a_sue の日記 はてなブログ版

「ビッグX」の 《オリジナル版》 と 手塚治虫文庫全集 を比べ読み

こないだ届いた50年来の悲願だったオリジナル版
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その時は一気に読んで、サンデーコミックスや全集にはなかったコマとかがあるなと漠然と思っただけだったが、手元に文庫全集版の kindle があるので見比べながら読んでみた。
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「キャプテンKen」ほどじゃないけど、文庫全集版は冒頭に状況説明の書き足しがある。
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そのあともコマが入れ替わってたり描き替えられてたり、ページ数がそんなに変らないのにいろいろ手が入ってる。
と思ったら、1963年12月号 別冊ふろく部分に入るとふろくの横2コマ縦3段を本誌の横3コマ縦4段に合わせてコマがガンガン移動する。
その先はもうこれでもかと手が入ってて、本誌部分でも「雑誌掲載時、このスペースには広告が入っていました。」の部分に次のページから移動して埋めてたり。
コマの順番をいじってるところもあるし、場面単位でまるごと何ページ分かを移動してたり。
収容所あたりに来るとくい打ちのシーンが実は打って抜いてを3回繰り返してるとか、沢山殴られてたり、単行本化で回数を減らしてるのがあっちにもこっちにも。
それを踏まえてちょっと前に戻ると、知床半島で花丸博士と会うのが、文庫全集では「あれから三か月だ」なのがオリジナル版では「あれから六ヶ月だ」って、ここも減らしてるよ。

掲載誌で読んだ記憶がある1964年10月号以降の分と比べて単行本化でいろいろカットされてるので、その前も同じなんだろうと思ってたが、ここまでとは。
一方で、単行本ではふろくのコマを広げて描き足してある部分もあるが。

いやあ、こうやって初出のままで読めるのは本当にうれしいですよ。
あらためて、ありがとう復刊ドットコム
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