a_sue’s diary

a_sue の日記 はてなブログ版

映画『ヴァレリアン 千の惑星の救世主(吹替版)』 Amazon プライム・ビデオ

『シン・ウルトラマン デザインワークス』を読んでいたら、山下いくとさんのデザイン案の端っこに書かれてた作品名。
いろんなデザインの宇宙人が出てくるらしい。

気になったので検索したら prime video にあったので見た。

リュック・ベッソン監督の2017年の映画。
全く知らなかった。

あらすじとかも全く読まずに見始めたので、最初ちょっと場面展開に戸惑ったが、宇宙を舞台にして、いろんなSFガジェットやアイデアが満載。
ビジュアルな表現も、初めて見るイメージがあったりして面白い。
2時間16分の映画、最後まで集中して見ることが出来た。
面白かった。

『シン・ウルトラマン』 @MOVIX亀有

11:45の回、一番大きなシアター10のK-19, 20。僕は20。
水曜日の夜取ったのでほぼ真ん中。

発券して税込990円のパンフを買う。帯封つき。


10分前に入場開始してすぐ入ったのだたけど、前回終わってから割とすぐだったので、客が出たあとの清掃が終わりきってなくて大変そう。
最終的に前の方には空席があったから、8割ぐらいの入りかな。

で、本編。
王様のブランチの映画コーナーで、結構初めて見る映像が流れちゃって、それネタバレしてるのではとか思ったが、全く大丈夫だった。
着ぐるみミニチュア特撮の雰囲気をCGで再現してて良かった。
最初の「ウルトラマン」が小学3年の時で、夢中になって見てた人間としては大変満足な作品。
現代に求められるリアルさと怪獣特撮をちゃんと両立させていて、過去作に対するオマージュに満ちあふれていた。
凄く良かったです。

エンドクレジットが膨大でとても読み切れなかったんだけど、パンフに全部収録されているので大丈夫。
あとでじっくりチェックしよう。

では、ネタバレ書くので空けます。





















一言で言って、エロかった!
メフィラスが出てくるんだから予想すべきではあったのだけど、フジ隊員が巨大化したエピソードを、隊員服じゃないままでやるんだもん。そりゃモヤモヤしますよ。
冒頭の前作のタイトルを破って出るタイトルとか、3Dでねじれながらのあの作品タイトルとか。
音楽がまた前作たっぷり。
マニアがニヤッとするような設定もありの、次の「ウルトラセブン」が異星人の侵略テーマになったのは、そういうことだったのか!というような終わり方だったりの。
初期ウルトラシリーズへの愛にあふれてた。














というわけで、大変満足。
凄く良かった。

『火星の人〔新版〕 下 (ハヤカワ文庫SF)[Kindle 版]』 アンディ・ウィアー 小野田和子 早川書房

昨日の朝着手して、帰宅時までに1/4、寝るまでに2/3読み終えて、今朝起きてからずっと御飯を食べてる間も読んで先ほど読了。
映画を見に行く前に読み終えてこれを書いてる。

面白かった。
物理と化学と数学と軌道力学と。
科学って素晴しい。
現在の我々が暮らしてる世界の延長線上で描かれる物語に、既存のコンテンツが登場するのは楽しいが、なぜそんな昔のコンテンツに詳しいんだこの人たちは(笑)
あっちにもこっちにもオタクがいるし。

紙版には解説があると思うんだけど、kindleで読んだので本編が終わったらそのまま奥付。
解説だけ書店で立ち読みしよう。
クレジットによれば2011年の作品らしいが、当時は全く知らなかったな。

さあ、次行くわよ。
a-sue.hatenablog.com

金曜ロードショー『ローマの休日 新吹替え版』 @日本テレビ

テレビで何度も見てるけど、やってたら見ちゃう映画。
実はDVD持ってるんだけど、買っただけでかけた記憶がない。

今回の売りは新吹替えってことだけど、全く違和感がなかった。
ってか、前の声って誰だったっけ?城達也と?だれ?って思い出せなくて、DVDのパッケージを見たら池田昌子と書いてあって、あ、そうだった!みたいな。
CMのとこでカットされてる雰囲気あるなと思ったら、本編118分だからやっぱカットありね。
心が汚れたオトナになっちゃったので、部屋に泊めた若い女の子に翌日金を渡す男の図とか、そういう目で見ちゃって、オトナっていやね。
久しぶりで、楽しかった。

『火星の人〔新版〕 上 (ハヤカワ文庫SF)[Kindle 版]』 アンディ・ウィアー 小野田和子 早川書房

昨日の朝、通勤の終り頃前の本を読み終えて、次はこれだなと思って着手。
昨日は外でだけ読んで、今朝も通勤時に読んでいた。
映画化もされた作品なのでいまさらネタバレもないんだけど、まあ、火星の人の話。
a-sue.hatenablog.com
映画を見たのは5年半前か。
細部はほとんど忘れてた。

というわけで、新鮮な気持ちで読み始めて、軽妙な一人称の日記スタイルに引き込まれてサクサク読む。
生物と物理と算数の世界。
を楽しんでたんだけど、今朝の電車で読んでて思わず泣きそうになる展開が。
そこからはもう止まらなくなって、仕事以外の時間ずっと読んで、通常は出先と風呂でだけ読んでるkindleを家でも読み続けて先ほど上巻読了。
止まらないが、せっかく一区切り付いたのでつづきは明日の朝着手ということにしておこう。
「プロジェクト・ヘイル・メアリー」を先に読んじゃったけど、
a-sue.hatenablog.com
a-sue.hatenablog.com
この人はほんとに面白い。

『大人になる時 (竹書房文庫) Kindle版』 草上仁 (著), 日下三蔵 (編集) 竹書房

収録作は下記

スタート・ピストル 野性時代 90年3月号
スカイダイブ 野性時代 90年6月号
大酋長 野性時代 90年8月号
ハパンサペナ 野性時代 92年3月号
『奇妙劇場 vol.1 十一の物語』 太田出版 91年4月
大人になる時 『奇妙劇場 vol.3 少年時代』 太田出版 91年11月
犬のプレゼント 「コットン」 92年5月号
自分殺し 「小説中公」 93年7月号
妻の味 「小説中公」 93年11月号
皮まで愛して 『SFバカ本 人類復活篇』 メディアファクトリー 01年8月
バディ 書下し
ワクチン 書下し

饒舌な一人称の地の文とか、ショートショートというよりも落語のような雰囲気の話があったり、まさか朝の電車でエロ小説を読まされるとは!ってなはなしがあったり。
バラエティに富んでて楽しかった。
未収録短編がまだ約百六十作あるそうで、まだまだ楽しめそう。

『手塚治虫は「ジャングル大帝」にどんな思いを込めたのか:「ストーリーマンガ」の展開』 竹内オサム ミネルヴァ書房

買ったのはここ。
a-sue.hatenablog.com
着手したのはもっと後だけど、ずいぶん時間がかかった。

着手して思ったのは、当初単行本として企画した作品を雑誌掲載に修正することになって、単行本の見せ方から毎月数ページというスタイルでの見せ方に変え、さらにそこから単行本の見せ方に変えるという経験をしてること。
手塚治虫が作品の書籍化のたびに手を入れるという原点はこれか。
最初の原画は素材でしかなく、発表形態に合わせて見せ方が変わると。
それって「キャプテンKen」の雑誌掲載版を見た時にも思ったんだけど
a-sue.hatenablog.coma-sue.hatenablog.com

さらに、「全集」と名付けられたものが何度も出てる。光文社とか小学館とか。
なるほど、講談社で全集を出す話が出た時に、ちゃんと全部出しますね、途中で終わらせず、と巨匠が念押ししたのは過去の経験か。

そこまできてやっと「ジャングル大帝」と向き合える。
僕は、「ジャングル大帝」をアニメで見て、そのあと学年誌で読んだ。
P.215に書かれている昭和40年10月の「小学二年生」が僕の学年。
同時期にB5で発売されてたという「サンデー・コミックス」は多分見かけてると思うけど、全く意識になかった。
アニメ「ジャングル大帝」の再放送を見て、Opでボロ泣きしたのはずっと後(高校か大学)のこと。
特に、アニメで描かれた「ジャングル大帝」の世界が文明礼賛であり、オイルショック以来のあれこれと全く合わない価値観だというとこにも無関心の原因があったかな。
そういうわけで、小学館から出た手塚治虫全集版の「ジャングル大帝」は、貸本屋の店頭で見てるはずだけど、スルーしてた。いまさら、だったし。時期的にはオイルショックの前だが。
だから、ムーン山での悲劇を知ったのは、なんとオトナになってから。
アニメにそんなのなかったし、いまさら学年誌以外のメディアで「ジャングル大帝」を読む気などなかったから。

マンガ・アニメ的には黄金期と言える時期に育ったにもかかわらず、そういう不幸な巡り合わせになってしまって、「ジャングル大帝」をちゃんと読んでなかったのは、この本を読むと大失敗。
で、ジャングル大帝には漫画少年連載版からのストレートな流れの末端である小学館全集版と、その前から枝分かれしてるとこから講談社の全集に行った現在の主流版の2系統があると。
いまさら読もうと思った時に、電子版で読みたいんだけど、今手に入る2種類って、どっちも全集版か、別々か、どうなのか書いてなかったのが凄く不満。
両方買えばいいのか?
ちなみに数年前(十数年前?)、ムーン山の悲劇まで描いた劇場版アニメを見て、うわああと思った。多分その時点で原作の最後まで何らかの形で読んでたんだと思うが。